総社市立 総社はばたき園の紹介  本文へジャンプ
StageT StageU StageVー1 StageV−2 StageW


StageU  


◎シンボル機能の芽生え段階(物に名前があることがわかりかけている段階)

人への要求に対し、複数の要求手段(単語や指さし)が持てるようになってきます。
身近な物の名前はわかってきており、日常の簡単な声かけや指示に応じられる事が多くなります。
ただし、まだ言葉のみでの理解は難しく知っている言葉が少なかったり、言われた言葉を聞き取っておらず、その場の状況から判断して行動していたり、日常繰り返している行動をとってしまう事もあります。
単語でや指さしで要求ができるようになってきますが、理解力はまだ未熟なため、その場面に応じたわかりやすい声かけが必要です。

情緒や行動は安定してくる事が多いですが、その反面 日常生活での様々な事に対してのこだわり(物の位置や場所、やることの手順・こうでなければいけない!等)、思った通りにできなかった時に混乱することがあります。日々の繰り返しの中で本人や周りの人にとって好ましい行動パターンを作っていくことが大切です

通常の1歳半から2歳になるくらいの発達段階になります。 


StageUで大切なこと  


・目で見る情報から、学ぶ力や作業的技術を身につける


 点線なぞる・点と点を結ぶ・簡単な迷路
 (描くことの基礎を身につける)
 見本を見ながら、同じ物を作る
 (見本と同じようにブロックで同じ物を作る・同じ順番で積み木を積む)

・物に名前の他に色や形、用途など色々な意味があることに気づく

物にある名前だけでなく属性(色や形、材質や用途)を認識できるようにしていく。具体的には身の回りの物や、ミニチュア模型を色や形によって仲間分けができるようにする。(白い物と赤い物に分けてね!・○と△の仲間で分けてね!等)

 このStageの段階では難しいものの、「赤いリンゴ、青い靴」等、少しず
 つ物に複数の概念が入っていることを伝えていく。
 ※無理に子どもに分からせようとしないこと

・遊びや興味のもてることを増やし、イメージの世界を広げる


子どもの大好きなおもちゃを交代で使う。子どもの興味を育てながら、一つの物を共有して使ったり、交代して遊ぶことで簡単なごっこ遊びや大人、友達とのやり取りになるようにつなげていく。

ままごと遊び等で日頃お母さんがしている真似をして遊ぶ(再現遊び)
例:料理を作る・掃除をする・お化粧をする真似等々
  積み木を電車に見立てて走らせる
  いろいろな物を食べ物に見立てて、ままごと遊びを楽しむ(見立て遊び)


・指さしや身振りで要求を伝えることができる


自分の欲しい物を、指さしたり「ちょーだい」と手をあわせることにより相手に伝えることができるようにしていく。また、大人からの指示に対しては、指さしや身振りでのヒントを少なくし、言葉がけだけで動けるように働きかけていく(ごく身近な生活でのことにかぎる)。

例:○○持ってきて!
  ○○、お父さんに渡して!・・等


・小集団の中で行動できる
(4〜5人程度の集団)

小集団の活動の中で、座って順番を待つ・呼ばれたら返事をして前に出る・職員や職員が見せる見本を注目することができる・合図に合わせて動く等、基本的にルールを身につける。

・身近な人(家族)とのコミュニケーションを広げる

主にお母さんが子どもと中心に関わっている場合には、子どもが何か要求してきたときに、お父さんや兄弟も応じられるようにしていきます。(お母さんでないとダメ!でなく誰にでも要求できたり、関われるように)
 
その他に・・・
特定の友達と手をつなぐ(子どもへの関心を育てる)
仲のよい友達家族と家族ぐるみの活動をする(ピクニック・キャンプ等)
地域の行事に参加してみる(お祭り等)

周りの人が考えていることを察したりすることはできず、子どもからの要求はどこか行きたい!何か食べたい!等一方的な物になると思いますが、楽しい雰囲気を感じることはできます。そういった身近な人との楽しい体験の中で芽生えてきた他人への意識を育て強くしていくことが大切です。
周りの人から受け入れられていくといった安心、必要とされている気持ちを分からないまでも、感じていくことが将来に大きくつながります。

・基本的生活習慣を確立させる
食事やトイレ、簡単な服の着脱等一つひとつの身辺処理を確実にできるようにしていきます。 

・大人の「○○しようね」の言葉かけで、手順に沿ってできる
・服の前後や裏表を気にする
・ご飯をこぼさないように食べる
・自分でトイレに行ってお尻をふく、手を洗う
・頭を洗ってもらう、爪を切ってもらうことに慣れる(清潔にする)

 可能であれば簡単なお手伝いを頼んでいきましょう。

・ご飯を配る(配膳する)
・ご飯の前にテーブルをふく
・洗濯物を洗濯機に入れる、洗濯物をたたんで片づける
・買い物の時、軽い物を持つ

お手伝いは家族の中で自分の役割を意識するチャンスです。
手伝いを子どもにお願いしたり、出来たことを親に報告することで簡単なやり取りの練習にもなります。子どもが出来る範囲のことを考えて頼んでみましょう
子どもが手伝いをがんばったときには、子どもにとって理解が難しかったとしても「あいがとう」「がんばったね」とほめてあげましょう。小さいときからほめられる・受けとめてもらってるという成功体験を重ねていけるようにします。
 

   
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